猫とビールは時空を超え

2026.06.24

はじめまして、こんにちは。DBWの宗方です。

日々ビールと向き合いながら、学びと刺激の多い生活を送っています。

美味しいビールを造る。それは決して簡単なことではありません。

ビール造りは多分に体力を伴う仕事ですが、そんな一日の終わりに、疲れた私を最高に癒やしてくれるものがあります。

そう、猫です。

8歳のころ、縁あって捨て猫とともに暮らすようになってから、私は大の猫好きになりました。

現在も1匹の保護猫と暮らしており、仕事から帰ると、そっと寄り添うように優しさを向けてくれ、

「まあまあ、ゆっくりしなよ」と言いたげな表情でそばにいてくれる。

その気ままな姿に、どれほど救われてきたか分かりません。

一見無関係に思える、「猫」と「ビール」。実はこの両者には深い共通点があるのをご存じでしょうか。

それは、今から数千年前の古代エジプトです。

歴史を紐解くと、ビールと猫はどちらも古代エジプトにおいて、人間の暮らしを根本から支える不可欠な存在でした。

古代エジプトでは、ビールは今のような「お酒」というより、もっと生活に近い存在でした。

栄養価が高く、子どもから大人まで日常的に口にしていたといわれています。

神様への供物としても使われ、働く人々の活力源でもありました。

なかでも面白いのが、ピラミッド建設とビールの話です。

巨大な石を積み上げていた労働者たちには、食事とともにビールが支給されていました。現代で言えば、給料の一部がビールだったような感覚かもしれません。

暑い気候の中で働く人々にとって、それだけビールは価値のある飲み物だったのでしょう。

そして、そのビールを支えていたのが猫でした。

ビールの原料になる麦を蓄えておくと、当然ネズミが集まってきます。

そこで活躍したのが猫たちです。

倉庫に住み着いてネズミを捕り、大切な穀物を守ってくれた。

人間にとってこれほどありがたい存在はありません。

そうして野生のヤマネコが飼い猫へと変わっていったと言われています(諸説あり)。

ビールを造るには麦が必要で、その麦を守るのは猫だった。

そう考えると、猫とビールは意外なようでいて、かなり昔から良い相棒だったのかもしれません。

クラフトビールについて学んでいると、つい麦芽やホップのことばかり考えてしまいます。

でもビールの歴史をたどると、その背景には農業があり、人の暮らしがあり、そして猫まで出てくる。

そういうところがビールの面白さだと思います。

数千年前のエジプトの人々も、仕事を終えてビールを飲みながらひと息ついていたのでしょうか。

そして、その近くには気ままな猫がいたのかもしれません。

家に帰ると愛猫が出迎えてくれる今の自分を思うと、時代は変わっても、人がビールに癒やされ、猫に癒やされるという構図は案外変わっていないのかもしれませんね。

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